2004年 8月6日〜8日
開催場所:十勝インターナショナルスピードウェイ
Car No.27 FINA Endura-Tech Makiguchi
ドライバー:古谷直広、筒井克彦、三船剛、周防彰悟
第11回十勝24時間は、37台のエントリーを集めて北海道とは思えない高い気温の中で開催された。我がチームは今回24時間ということもあり、通常の古谷、筒井の他に過去に全日本F3000、現在全日本GTに出場中の三船剛と現在GC21出場中の周防彰悟に加わってもらい戦闘力アップ。
今大会はグリッド予選がなく、シリーズポイントでグリッドが決められる。
クラス3の「FINA ADVAN M3」はグリッド19位からのスタート。
この十勝24時間レースでは、パドックの一部に『リペアエリア』が設定されており、決勝レース中コース内で停車した車両は、オフィシャルのレッカーオペレーションにより、可能な限り『リペアエリア』へ移動され、各チームは車両を修復し、レースに復帰させてくれる。なかなかリタイアさせてくれないレースである。
車種にもよるが24時間を走りきるには、燃料を1,000Lから2,000L消費し、タイアに至っては10セット〜20セットを使用する。
各チーム、ナイトラン用のピットサインボードやピットエリアのライティングを用意したり、チームによっては、レースカーのヘッドランプの色を替えて自車の識別を容易にしている。ナイトラン時のピットサインボード要員は、他車のヘッドライトで自分のチームのマシンが見にくいのである。
8月7日(土) 決勝レース
まだ太陽が高く気温も30度を超える中、15:00に24時間レースのスタートが切られた。
「FINA ADVAN M3」は古谷のドライブでスタート。順調にラップを重ねるが、燃費を考慮しエンジンの馬力を下げてあるのでライバル245号車(フェアレディZ)や他車に少しづつ離されていく。
太陽が落ちて暗くなり始めた頃、今までには無かった燃料系トラブルに見舞われ、徐々に遅れていく。おそらく燃料タンクの問題だろう。
230Lapを過ぎた頃、ドライバーの筒井より「パワーステアリングが壊れたようだ」と無線が入り、ピットイン。原因はパワーステアリングのオイル漏れである。修理に約50分かかり、ドライバーは再び古谷に交代。コースに復帰するが「ハンドルが重くなった」と、再度ピットイン。修理に1時間かかりクラス6位へと順位が落ちる。予想に無いトラブルだ!すでに真夜中となっている。しかし、ライバル達もクラッシュやトラブルで遅れだす。そして霧の夜が明けだした頃には、クラス5位になっていた。
ここ十勝は夜間走行で視界不良の上、濃い霧のため更に大変なのだ。逆にドライバーによっては、このような悪コンディションが順位アップのチャンスとなる。古谷もこのようなコンディションの中、猛烈に全車を抜いて行く。
日が昇っても燃料系のトラブルは改善されず、昼過ぎには修理のため更に55分間のピットインを余儀なくされてしまった。
そして日曜日の午後3時。暑く、長いレースにチェッカーフラッグが振られた。
「FINA ADVAN M3」は燃料系トラブルを直しきれず、総合25位、クラス5位でレースが終わった。
古谷直広選手のコメント
「昨年はこの24時間で優勝しているだけに、今シーズンまだ未勝利の分も含め是非優勝したかった! スタートは私から行ったが、ドライバー1回の走行枠で長く走れるよう燃費を考慮してエンジンセッティングしたが、逆に加速やトップスピードが落ちてしまったのが分かった。次のドライバーからは、もっとパワーの出るようにしてもらい、そのまま行けばそこそこのポジションでチェッカー受けられると思ったが、新車特有の思いもよらぬトラブルが出て時間をかなりロスしてしまったのは痛かった!! スタッフ一同チェッカーまで頑張って走り抜き、選手権ポイントを3位キープ出来たのがせめてもの救いだったね! 次は優勝したい!!
牧口監督のコメント
「今回は色々なトラブルがでてしまいました。マシンの方は開発途中なので、これからまだ煮詰めていかなければなりません。次回、頑張ります。」