Furuya: Report


スーパー耐久シリーズ第3戦
富士スピードウェイ

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Naohiro Furuya
2003年6月13〜15日

6/13 金曜日(フリー走行)曇時々雨のち晴?
photo スーパー耐久シリーズは3戦目を迎えた。第3戦のみのスポット参戦チームも居るためグリッドは満杯。ピット裏はギュウギュウ詰めでGT選手権を思わせる光景だった。天候もコロコロ変わりドライからウエットへ、ウエットからドライへと路面状況が定まらずきちんとしたデータが取れなかったが、足周りのセッティングやタイヤを複数テストし感触を確かめた。

●古谷直広のコメント
今日の天候はコンディションがバラバラだったのでクルマの動きを確認しながらパーツのテストを行いました。鈴鹿の時よりもウエットでの挙動がも安定していい感じです。3回目のセッションは赤旗続出でほとんど走れなかったのが残念です。

6/14 土曜日(予選)曇時々雨
photo 予選1回目(DQ)
この予選ではドライバーが基準タイムをクリアすればOKなので、DQ予選中にドライ路面でのマシンの動きをチェックした。

予選2回目(GQ)
決勝グリッドを決めるGQ予選の開始と同時にパラパラと雨が降ってきた。まずは長嶋選手が1分41秒台を出してクラス3の真ん中あたり。ピットに戻り古谷選手に交代し天気の様子を見る。予選後半で雨足が強まって来たため、セミウェットタイヤに履き替えタイヤテストを行った。もちろんタイムは更新せず、前半に長嶋選手がドライ路面で出したタイムでクラス3の7番手で予選終了。

●古谷直広のコメント
すぐに天候が変わってしまうのでセッティングを絞り切れませんでした。予選の結果はよくありませんが決勝ではいつも通りじわじわと追い上げていきますよ。

6/15 日曜日(決勝)曇(濃霧)
photo 決勝当日は朝から霧が立ちこめ、朝に行う予定であったS耐クラスフリー走行は中止。続いてVitzレースは様子を見るために遅延。GC21はスタートしたものの途中でSC先導が入りそのままゴール。昼ごろからようやく霧が晴れてきてフォーミュラトヨタクラスはセミウェットでレースが行われた。

スーパー耐久決勝スタート時には視界もクリアで路面もほぼドライになった。タイムスケジュールが大幅に変更されたためピットウォークが無くなってしまった。我がFINA Racing Japan Makiguchiチームはファンサービス用グッズを用意していたので残念だが天候には逆らえない。次回の美祢で配布することにしよう。

photo 4時間耐久レースのスタートドライバーは長嶋選手。「序盤に順位上げておいて古谷さんにタッチしますよ。」という言葉通りスタート直後からいいペースでポジションを上げ、1時間後には2位。1位のORC RX-7は2ストップ作戦のためこちらの予想通り1時間20分の時点でピットイン。RX-7がピットインしている間にBMW M3は1位。

1時間35分経過した時点で雨が降ってきた。全車スリックタイヤで走行しているため各ピットは慌ただしくタイヤの準備をするが交換する程の雨は降らない。その10分後、予想より早くBP NSXがピットイン。BMW M3は燃費に余裕があるため2時間前後でピットインする予定だ。

photo 1時間55分を経過した時点で突然セーフティカーが出た。最終コーナーでARTAアルテッツァとクムホS2000がクラッシュ。ARTAアルテッツァは横転状態でフェンスに張り付いている。幸いドライバーに大きなケガはなかったようだ。

長嶋選手は状況を判断してタイミング良くピットイン。ドライバー交代、タイヤ交換、燃料給油を済ませセーフティカーの前でコースに戻ることができた。スーパー耐久レースの場合、ピットインの所要時間は90秒ほどになる為、ピットインのタイミングが勝敗に大きく影響を与える。

セーフティカーが外れてレース再開。この時点でBMW M3は総合10位、クラス1位。 古谷選手はピットの指示で1分44秒台でラップを刻んで行く。他のクルマのペースが上がらないせいかペース走行をしながらも一時は総合7位まで順位をあげて走行する古谷選手はその後も快走を続け、クラス3の全車を周回遅れにして2回目の優勝を飾った。

●古谷直広のコメント
photo 一見楽そうに見えたかも知れませんが実は44秒台にペースを落として走行するのに苦労しました。もうちょっと速いペースで走る方が運転もラクだし、他のクラス(クラス4やNプラス)などとも絡まずに済むのですが、ピットからの指示で44秒台をキープしました。でもその結果、優勝できたのでとても嬉しいです。この調子で次回の美祢も優勝を狙いたいと思います。


●はみだしレポート
photo またまた「スポーツアイ ESPN」の取材を受けた古谷直広選手。その模様は7/3 午後10時より「スポーツアイ ESPN」にて放映されます。

レポーターの山木まこさんとの微妙に噛み合わないトークが必見です。番組の最後までしっかりご覧ください!

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再放送もあります。

Text: Hage-Toyo
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