Furuya: Report


スーパー耐久シリーズ第2戦
鈴鹿サーキット

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Naohiro Furuya
2003年5月9〜11日

スーパー耐久シリーズ第2戦は5/10-11、鈴鹿サーキットにて開催された。

5/9 金曜日(フリー走行)晴
photo この日はドライ路面用のセッティングを煮詰めた。古谷・長嶋両選手がタイムの出るセッティングをテストし、金曜のフリー走行は順調に消化。

その日の晩には「土曜の夕方から天気が崩れる」と天気予報が変わったが、雨のセッティングは第1戦の仙台で確認済みなので天候のことはあまり気にならない。

●古谷直広のコメント
このクルマで鈴鹿を走るのは始めてなのでフィーリングの確認、ギア比のチェックなどを行いました。このBMW M3は牧口エンジニアリングが数シーズンかけてセッティングしているマシンなので基本的な部分は全く問題ありません。第1戦仙台ハイランドで優勝したこのBMW M3を操って鈴鹿でどれだけの走りができるか楽しみにしています。

5/10 土曜日(予選)曇
予選1回目(DQ)
photo このDQ予選ではタイムアタックではなく、ドライバーが基準タイムをクリアすればOK。まずは古谷選手が3周で軽く2分20秒台を出し、長嶋選手にドライバー交代。

長嶋選手、走行開始後すぐにブレーキの調子が悪く「どうにもならない」と緊急ピットイン。予選の時間は20分しかないため応急処置をしてコースイン。トラブルを抱えたまま計測時間終了間際に1周だけタイムアタックを行い、無事基準タイムをクリア。

牧口エンジニアリングのメカニック達は迅速な作業でブレーキシステムのトラブルを解消し、2回目の予選に挑む。

予選2回目(GQ)
photo このGQ予選でグリッド順を決める。レギュレーションにより「予選に使用したタイヤで決勝レースをスタート」しなくてはならないので、できるだけ少ない周回数でタイムアタックを終了させなくてはならない。またコンパウンドの柔らかい予選用のタイヤも使えない。

古谷選手がタイムアタック開始。難なく2分19秒台を出し、予選7位で通過。本人としてはあと1周できれば1秒程度詰めらそうな感触を得ていたようだが、s耐の場合、予選グリッドはそれほど神経質になる必要がないため2分19秒台で十分という判断の元、タイムアタックはうち切られた。

●古谷直広のコメント
2分19秒台というタイムは昨年のポールタイムを上回っているにかも関わらず予選7番手。今年のクラス3のレベルがかなり上がっているようです。もっと予選でのタイムを詰めて予選の段階からライバルと競いたいですね。その為の予選用セットアップのテストをしたいと思ってます。

5/11 日曜日(決勝)雨
photo サーキットに到着すると天気予報通り雨が降ってきた。朝のフリー走行で各車ウェットタイヤの確認を行った。

モニター越に観るBMW M3は仙台ハイランドのウェット時の安定した挙動ではなくタイヤのグリップが足りないように見えた。今回の決勝はラクではなさそうだ。

レースは序盤から接触やコースアウト、車両のトラブルなどで順位が目まぐるしく変わり荒れたレースとなった。各チームのタイヤ選択も様々でラップタイムの差が大きいようだが、長嶋選手は順調に周回している。

クラス3ではまずZがコースアウト、その直後、ORC RX-7、REDLINE RX-7が相次いで緊急ピットイン。TRUST RX-7も遅れている。

この時点でクラス3は2台のNSXとBMWの戦いになった。一時、長嶋選手がBP NSXをパスして1位に浮上するが、抜き返されて2位でドライバー交代。タイヤ交換と燃料給油を済ませ、古谷選手がピットアウト。3位でコースに戻る。

photo レース中も雨は小降り、どしゃぶりを繰り返し難しいコンディションが続いた。天候や路面コンディションが刻々と変わる中、2分39〜43秒で周回を重ねていく。

コースに留まっているだけでも難しい状況でDELPHI NSXをパスして2位浮上。レース終了まで必死にプッシュを試みるがクルマは不安定なままで攻めきれない。ひたすらがまんの走りで2位でチェッカーを受けた。 1戦目に続いて連続表彰台をゲット!シリーズポイントで1位をキープ。

●古谷直広のコメント
ピットアウト直後からプッシュして、少しでもNSXに近づきたかったが予想外にタイヤがグリップせずタイムを上げられませんでした。1位のNSXを追いかけたかったのですが少しでもスロットルを多くあけると途端にテールスライドが始まりクルマが前に進まない状況でした。前回の仙台ではウエット路面でも安定していてたのに、今回は厳しい状況でした。原因を追及して次回以降のレースで攻められるマシンに仕上げたいと思います。とにかく悔しいです。


●はみだしレポート
photo またまた「スポーツアイ ESPN」の取材を受けた古谷直広選手。その模様は6/22 午後10時より「スポーツアイ ESPN」にて放映されます。

今回はORC RX-7を駆る山田英二選手とのトークバトル!必見です。

放送スケジュールはこちら
再放送もあります。

Text: Hage-Toyo
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