Furuya: Report


思い出の「赤いヴィータ」
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Naohiro Furuya
2002年9月28日

「赤いヴィータ」このフレーズを聞くと、思わず感傷的になってしまう古谷直広。
そこには、筆舌に尽くし難いヒストリーがあるのです!

2002年の8月〜9月 およそ2ヶ月間、私は真っ赤なオペルヴィータに乗っていました。
余談ですが、私の普段使いのクルマは、私をサポートしてくれている「D-Brand」と言う車販売店から提供して頂いているのですが、これまではBMWやアウディ、ベンツの2000cc〜3000ccクラスのセダンというのが相場でした。乗っているうちに買い手が見つかりまた次のクルマを提供して頂く・・・そんな事情があるわけですよ、はい。

photo さて、2002年夏、次は一体どんなクルマかなぁ〜と思いきや、意外や意外かわいらしいヴィータちゃんではありませんか! しかも色は「赤」!

周りの人からは「イメージ違うんじゃないのぉ?」とか「彼女のクルマ?」と言ったコメントの嵐・・
私としても複雑な思いは正直あった、でも当面のクルマとして我が家のガレージへ納車する運びとなったわけです。

実際走ってみると、コンパクトなボディならではのメリットもありました。狭い道は得意中の得意、走りも軽快だし駐車スペースにも困らない。燃費も比較的良かった。

ただ、私は仕事がら車での高速&長距離移動が多いので、出来ればエンジンパワーの大きいものが合っているし、荷室も大きいに越したことはない。そこへ来てヴィータは、ふむ、物足りなかった・・・。

ぶっちゃけた話、私自身もう少し「はったり」の効くクルマに乗っていたいというヘンなプライドもあった。特に都内の移動中、高級車に横柄に割り込まれたりすると「むむむ・・・」と思うこともしばしばだ。

「運転は人格を表す」と言いますが、ひょっとすると私自身今まで高級外車に乗って、知らず知らずに横柄な運転をしてはいなかったか・・・? 思いやりのある運転が出来ていたのか・・? ふと反省モードに入ってみたりした。

人の心は車やその人の外観で量れるものではない、しかし無意識のうちに見た目で判断したことはなかっただろうか。

photo そんなわけで、ヴィータに乗った2ヶ月間「クルマ」に対する見方を再確認させられた!
「赤いヴィータ」は私に、人としてのマナーを再度考えさせてくれた一台だった。

そんなストーリーもあって、いざヴィータが他の人に売られて行くと知った時、なんとも複雑な思いでいっぱいになりました(涙)
「ドナドナドーナードーナー♪」
情も移っていたし、何と言っても愛着がわいていた! カワイイ奴だった。
「元気でなぁ 赤いヴィータよ・・・」そして「ありがとう!」

結局、古谷はどんなクルマも愛してしまう「惚れっぽい」性格なのかも・・・?

思い出に浸っているあいだに、次の足を決めなくては、と焦る古谷でした。



2002.9.28 古谷直広

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